勝手にまとめ:ボランティアセンターって何しているの?の疑問と丸森町に入って活動している支援団体とは

丸森町生活再建

避難所の被災者の声として、「ボランティアセンターってそもそも何をしているの?」というような疑問が上がってて、そのあたりのまとめを改めてしつつ、丸森町でどんな団体がどんな動きをされているのか、勝手にまとめてみながらいろいろと、これまた勝手に考察してみます。

社会福祉協議会とは

福祉のまちづくりを推進する社会福祉法に定められた非営利の民間団体で、社会福祉法人という法人格を持っています。全国に支部があり、地域単位ではよりきめ細かなネットワークを作っている一大組織です。会員制を取っていて、その収入の多くが地域会員による会費収入です。「社協」と略して呼ばれることが多いですね。

社協の収支詳細は、全社協のホームページ「事業・財務情報」に掲載されています。
https://www.shakyo.or.jp/tsuite/koukai/index.html
たとえば、2019年度資金収支予算書によると、その収入源の主なものは、会員からの会費収入16億4150万円、事業収入44億8900万円、負担金収入7億5000万円など、となっています。収支の規模からどのくらいの大きさなのかが垣間見えるかと思います。

歴史・経緯はウィキペディアや各地の社協のHPで語られていますので、興味のある人はご自由に。

ここでポイントなのは、地域の福祉活動において国内最大の組織であることです。

災害で被災したときの、地域住民の生活・福祉、すなわち「公的扶助やサービスによる生活の安定、充足(by広辞苑)」を守るために、行政以外で最も組織だった活動が期待できるということで、社協には災害時に特別な組織「災害ボランティアセンター」を立ち上げ、運営するしくみができています。

*災害ボランティアセンターの運営にかかわらず、平時の福祉活動において、社協のサービスの対象はすべての地域住民です。会費を払ってもらっている人や団体のみのサービスではない点が注目です。

災害ボランティアセンター(ボラセン)

被災地現地の社協が、日頃から地域のボランティア活動に関わっている人や団体と共同で設立する臨時組織で、地元行政と連携しながら復旧における作業をとりまとめ、ボランティア手配や各種フォローアップを担う役割を果たします。「ボラセン」と略語で呼ばれることが多いです。被災が何度も起こる地域は、歴戦度合が違いますが、被災したことがない地域は、こういった歴戦のノウハウをもった人を招き、運営にかかわってもらったりします(後述)。

災害ボランティアセンターが担う仕事内容

大きく分けると以下の4つです。
(1)被災地のニーズの把握
(2)ボランティアの受け入れ
(3)ニーズ対応としての活動
(4)報告・振り返り

丸森町災害ボランティアセンター(ボラセン)は、社会福祉協議会「など」が設立した臨時組織

災害ボランティアセンター運営は、平時のボランティアセンターに比べてとてもじゃないけれど人手が足りません。とくに丸森町での被災は広範囲で甚大でしたので、日ごろ地域にかかわり、地元事情に精通している個人や団体と協働することが運営をより円滑にしますので、以下のような感じで団体が集まり、設立されました。

注)直接的にかかわっている団体名を記しています。実際には社協を支えるべく参集した団体など、該当団体を支えるためにサポートしている団体が多数存在していますが、これは機会があったらまとめていきたいです。

見た目はこのような経緯ですが、実際の運営は丸森社協を中心に、歴戦を経験している各地からの応援社協メンバーによるローテーション運営です。NPOや一般社団法人は、時期により中核的役割を果たしているのは事実ですが、それぞれの専門性に基づいて行動範囲が分散している、というのが現状です。

◆丸森町災害ボランティアセンター
https://www.facebook.com/pg/marumori.volunteer/community/
https://twitter.com/marumorivolunt1
センター長:谷津俊幸氏(修正しました11/21 0:26)
編集注)ここの肩書ですが、実は明確に外部に伝わっていません。ほかの団体の助言をもとに、修正をしています。
事務局統括:伊東圭太氏(福祉活動専門員・主任:丸森社社協)

実際運営本部
宮城県伊具郡丸森町字花田68(旧アイユースーパー)
↑ボランティアはここに来てね、の住所

<立場別用途>
支援者:ボランティアに行きたい
被災者:ボランティアに来てもらいたい

「丸森町災害ボランティアセンター 住所」で検索すると、なぜか丸森町役場の住所(宮城県伊具郡丸森町字字鳥屋120番地)がグーグルに表示されてしまうので注意が必要です。

 

各団体の基本情報をリストしておきます。まず、中核団体。

◆社会福祉法人丸森町社会福祉協議会
http://www.town.marumori.miyagi.jp/syakyo/hp/
〒981-2152
宮城県伊具郡丸森町字鳥屋48
丸森町保健センター(丸森病院隣り)
事務局長:谷津俊幸氏
tel: 0224-72-2241 FAX: 0224-73-4151
marumori-syakyo@town.marumori.miyagi.jp

<立場別用途>
被災者:
これからの生活はどうしたらいいだろう
福祉面で心配なことがある
支援者:ボランティアに参加したい

社協は、丸森ボラセンを立ち上げたことで、災害復旧に関することは丸森ボラセンに集約しています。災害復旧に関することか、わからない場合はこちらに問い合わせをする、という使い分けが必要です。

 

◆一般社団法人YOMOYAMA COMPANY
https://yomoyama-allmarumori.jimdofree.com/
登記住所:宮城県伊具郡丸森町字上滝東26番地1
代表:八巻眞由氏、副代表:信岡萌美氏
ETICによる同会の団体概要説明(どういうわけか、こっちのほうが本体よりもくわしい)
https://2020.etic.or.jp/actions/yomoyamacompany/

ボラセンの運営を担う団体です。情報収集と発信を担っています。

<立場別用途>
被災者:なし
支援者:なし

ボラセン運営に集中しているため、各種問合せをしてもレスポンスが期待できない状況です。またボラセン関連でもこちらに問い合わせず、ボラセンに問合せすることをおすすめします。
つぎにハンズオン分。

これは、中核として常時運営をしないまでも、中核グループに各種スキル面で協力してくれている団体、とします。実際に自らも情報発信していてだいたいなんとなく知っている、聞いたことある、という団体のリストになります。

◆OPEN JAPAN
http://openjapan.net/about
https://www.facebook.com/hirakenippon/
代表 吉澤武彦氏
宮城県石巻市住吉町1-1-2

311震災でのボランティア活動をもとに発足したボランティアグループです。丸森ボラセンには運営面と重機活動、別枠の日本カーシェアリング協会でもハンズオンしてます。

ややこしくなるのですが、OPEN JAPANの代表と日本カーシェアリング協会の代表は同一人物です。活動内容によって団体名が違います。OJのFBページでは、なぜかボランティアの活動の様子がわかる活動報告が、丸森ボラセンよりも充実しています。カーシェアリング協会はボラセンの運営とはまったくテーマが違うので、ここではハンズオン扱いからは外しています(同じスタッフによる重複参加なところもあるかもしれませんが)。

 

◆特定非営利活動法人ジェン(JEN)
https://www.jen-npo.org/jp/concept/outline.php
https://www.facebook.com/Japan.Emergency.Ngo/
代表理事:川北秀人氏、根本信博氏
世界各地で紛争や自然災害により厳しい状況にある人びとへの支援を志向するNGOからスタートしたNPO。丸森ボラセン発足で特に力を貸した団体です。ボラセン運営事務局の様子などはこのFBページでたまに紹介されます。

パブリックリレーションズ

ボラセン活動の情報発信はボラセンのFBとツイッターのみならず、関連団体それぞれも独自に情報発信をしています。(ちなみにパブリックリレーションズスペシャルタスクフォースはこの支援には不参加です)。

◆by 丸森町災害ボランティアセンター(情報チャンネル)
https://www.facebook.com/pg/marumori.volunteer/community/
https://twitter.com/marumorivolunt1

ざっくりとした活動報告がやっと不定期更新されています。重要なニーズ以外の広報はほとんどなし。炊き出し情報はなくなりました。

◆by 一般社団法人YOMOYAMA COMPANY

https://yomoyama-allmarumori.jimdofree.com/ ←重いのでアクセス注意

←更新停止中(11/20現在)

被災地の状況を初期段階でHPにまとめています。タイムラインとしての更新はほぼなく、ボラセンに集約しています。

◆by OPEN JAPAN
https://www.facebook.com/hirakenippon/

丸森町でのボランティア活動で、具体的にイメージできるような活動報告が不定期的になされています。

◆by 特定非営利活動法人ジェン(JEN)

NGO JEN
NGO JEN、東京都 新宿区 - 「いいね!」3,203件 - Support the Power to Live-生きる力、を支えていくー 紛争や災害に見舞われた人へ、緊急~自立支援を。 www.jen-npo.org/

ボラセンの様子を1週間に1度くらい(JENのメンバーが活動したときだけ)更新しています。

ボラセンの業務内容

ボラセンの業務内容は、災害ボランティアセンターが担う仕事内容そのものです。

①被災者からのニーズ受付
水害の復旧作業全般はもちろんのこと、生活に関する不安・問合せはなんでも受け付ける、というスタンスです。しかし現状は復旧が優先されています。

11月8日現在、ボラセンが具体的な内容を発表しています。これらをもとに、被災者の人はさらに新たな要望が出たら都度問い合わせてください。

・片付け、家財出し
・災害ごみ運搬
・泥出し(床下、庭)
・床板はがし
・床下泥だし
・洗浄、消毒
・室内の掃き掃除
・花壇周りの掃除
・拭き掃除(床、壁、窓)
・食器の片付け

②ボランティア受付と当日ボランティアのマッチング
集まってくれるボランティアを、当日ニーズにもとづいてその場で配分していくことをいいます。歴戦のボラセンは、ボランティア各位の得意種目を事前に集計し、たとえば「重機を扱える人」は重機とともに被災地に行ってもらう、というようなことをしています(ゆえに「マッチング」という)。

ボランティア参加で準備しておいてほしいものは、丸森町社協HPでまとめられています。
http://www.town.marumori.miyagi.jp/syakyo/hp/osirase/volunteer_19_recruitment_2_2.html

主なものを抜粋すると、
・ボランティア保険に加入
・自分の分の昼食、飲料
・汚れてもいい恰好
・(あったほうがいいものとして、)マスク、ゴーグル、タオル、軍手、長靴、着替え
というようなものです。

③資材確保・供給統括
おもにボランティアが当日使うスコップなど道具の管理。必要に応じてその調達など。

ボラセンは、アマゾンに「ほしいものリスト」として以下のようなものを支援者に要望していますね。
https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/1HG3L8FM1D6OX?fbclid=IwAR2wNdzPy94lydt0_S5TU_DinIkufX2SAEVcxuPh6BUkfmF3QEE66V9_JEo

④現場指揮・コーディネート
これはボランティアの配分が終わり、現地に赴くときに先導し、現地で指揮をすること。

⑤情報収集と発信、総務
当日のボランティアに現地情報のブリーフィング、活動報告の発信。

丸森ボラセン、実は休養日を取っていない

災害発生から1か月以上が足った2019年11月20日現在、丸森ボラセンは雨の日の数日を除いて閉鎖している日がありません。雨の日は単にボランティアの受け入れを行っていないだけで、残務整理や情報整理などをしています。

各地の社協からの応援によって運営が成立しているため、現地社協メンバーは、「土日ナシ」です。

この記事を執筆するきっかけの一つに、さまざまなボラセンに対する苦言、もありました。要望に対してボランティアが足らない、達成率を満たすには1か所に複数回実施しないと復旧処理が進まない深刻な被害状況。これらを解決するには、苦言をいかに実行実現可能にするかを、それぞれの立場で考えて行動にうつすことが必要なのではないか、と思い、現状のまとめを作ってみた次第です。

丸森町は広範囲。これをひとつのボラセンで対応していることは、結構なことのはず。で、次の記事につながていくわけです。

 

 

 

 

タイトルとURLをコピーしました