台風19号・仮設住宅の仕様・家電製品の支給についてしらべてみた

支援・復興・発展の助成

台風19号で被災した人たち向けに仮設住宅を建築し、提供することが宮城県、茨城県、長野県で行われます。今回はこの仮設住宅について、どんな仕様なのかを調べ、比較してみます。さらに家電製品が東日本大震災のときのように支給されるのか、についてもしらべてみました。

*タイトル写真 by(財)消防科学総合センター/災害写真データベースを一部トリミング

仮設住宅とは?

災害時の応急的な住まいの確保には、以下のような3つの方法があります。

1.既存の公営住宅の空き住戸の提供
公営の団地や住宅で空室になっているところを被災者に安価に提供する、というものです。

2.民間賃貸住宅を借り上げて提供する「みなし仮設」
すでに建っているアパートやマンション、空き家などの空室を被災者に提供するもの。公営住宅より若干家賃が高くなったりします。

3.建設型の仮設住宅の供給
「仮設住宅」とみんなが呼ぶ、仮住まいを1からつくってしまうわかりやすい形。今回はこの仕様について、地域別に調べてみました。

そもそも、仮設住宅はプレハブが基本、というカラクリ

ほぼ官による一般社団法人プレハブ建築協会が、「災害復旧・復興時の被災者向けの住宅供給での中核的役割」をこなすため仮設住宅の提供をプレハブづくりの建築物を通じて行う仕様になっています。都道府県との連携がすでにできていて、大きな被害をもたらしたすべての災害でプレハブ協会による仮設住宅建築がすすめれているのです。これは災害救助法にも規定されています。つまり、いつ災害が発生しても、すぐに仮設住宅を大量に建築できる体制がととのっている、ということですね。

仕様は以下のようなものが基本です。

★単身用 1DK(約19.8㎡)


★小家族用 2~3人用 2DK(約29.7㎡)


★大家族用 4人以上 3K(約39.6㎡)

ほかに、集会所用(約100㎡)と談話室(約40m㎡)という仕様があります。談話室がこういう感じです。

間取り図:by一般社団法人プレハブ建築協会

<12/9加筆>
さらに、設備面で、寒冷地対策、積雪対策、強風対策なども行っています。障がい者向け、高齢者向けにはスロープを設置するなどのオプションもあります(プレ協記事:災害発生から建設の協力要請・斡旋及び契約まで

 

直近では、東日本大震災をはじめとして、各地の豪雨被害でも仮設住宅建築で中心的な役割を果たしてくれています。

年 都道府県 災害 建設戸数

2016年
熊本県平成28年熊本地震(2市6町2村)3,605戸
岩手県平成28年台風10号災害(岩泉町)171戸
2015年
鹿児島県口永良部島火山災害(屋久島町)27戸
沖縄県台風21号災害(与那国町)3戸
2014年
長野県長野県神城断層地震(白馬村)35戸
2013年
山口県山口・島根大雨災害(萩市)40戸
鹿児島県台風24号災害(与論町)25戸
東京都台風26号災害(東京都大島町)46戸
2012年
福岡県九州北部豪雨災害(八女市)25戸
2011年
岩手県東日本大震災(5市3町2村)7,702戸
宮城県東日本大震災(8市6町)14,364戸
福島県東日本大震災(9市7町1村)6,343戸
栃木県東日本大震災(那須烏山市)20戸
千葉県東日本大震災(旭市、香取市)230戸
長野県東日本大震災(栄村)55戸
奈良県台風12号災害(五條市)57戸
和歌山県台風12号災害(田辺市・新宮市・那智勝浦町)44戸

東日本大震災では不足した

即応できるとはいえ、東日本大震災ではさすがに供給不足が起こりました。そこで、各自治体は、すぐに建築できる工法の以下の手法を採用し、さまざまな仮設住宅建築が各地で生まれていきます。

・トレーラーハウスの活用
・コンテナハウスの活用
・木造建築の活用
<確認したもの>
木造板倉工法
ログハウス工法

ただし、仕様はトレーラーハウスを除いて、プレ協の定めた仕様に沿った形の設計にあわせることで、供給の不公平感をなるべく減じるように努力されています。

台風19号被災地での仮設住宅建築は3県

今回の台風で、仮設住宅建築は長野県、茨城県、宮城県の3県です。福島県なども甚大な被害をもたらしたと思ったのですが、東日本大震災で建てた仮設住宅の活用などで新規建築はなかったのです。

台風19号被災地の状況:長野県(11/30から入居開始)

プレハブ造のみか、と思いきや、木造とトレーラーハウスもあります。
仕様は1K、2DK、3K・3DK、1LDKと多様です。すべてエアコンつき。
入居状況は2019年12月5日現在50%を下回っていますが、在宅避難者など今後新しい需要が出た時に対応できるような戸数のようです。

長  野  県タイプ
1K(6坪)2DK(9坪)3K・3DK1LDK
1人以上2人以上(12坪)(11坪)
3人以上3人以上
戸数
上松東仮設団地6206
(木造)
若槻団地運動広場仮設団地5153
(木造)
昭和の森公園仮設団地9279
(プレハブ造)
駒沢新町第2仮設団地15
(トレーラーハウス)
合計20621815

注目点)
長野県危機管理部が、台風19号で被災し、新しい家電の購入が困難な低所得世帯に、災害救助法で対象外となっている家電を支給する。約1200世帯が対象で予算は1億円だそうです。
・石油ファンヒーター(木造9畳 相当)
・冷蔵庫(146L 2ドア 相当)
・洗濯機(全自動 5㎏ 相当)
・テレビ(32インチ液晶 相当)
また、イオンリテールが家電製品(洗濯機、冷蔵庫、テレビ、炊飯器、電子レンジ等)と生活用品90品目から選んでもらうカタログを仮設住宅入居者に提供しています。これはみなし仮設や公営住宅への一時入居者にも提供される、というものです。

台風19号被災地の状況:茨城県

トレーラーハウス型とプレハブ型の2通り。すべてエアコンつき。
仕様は1DK、2DK、3Kですが、どの仕様にどの広さかは不明です。
入居状況は2019年12月5日現在50%ですが、在宅避難者など今後新しい需要が出た時に対応できるような戸数のようです。

市町村建設種別建設場所戸数
常陸大宮市トレーラーハウス型大宮東部地区コミュニティセンター駐車場(小倉地内)11戸
久慈郡大子町プレハブ型町立だいご小学校隣接地(大字大子地内)10戸
町立袋田小学校隣接地(大字袋田地内)5戸

注目点)

家電の支給はなく、エアコン装備のみ、のようです。また、寒さ対策などのポイント解説をしているものがないため、細かい仕様については今後課題になるのかな、というところでしょう。

台風19号被災地の状況:宮城県大郷町

プレハブ型のみですべてエアコン、物置、カーテンつき。仕様は1DK、2DK、3Kの3タイプのようです。建築戸数が多いので、これに談話室も建てます。11月29日から入居開始。

軽量鉄骨平屋建て45戸+談話室
1DK2DK3K
42416

注目点)
寒さ対策で具体的な仕様が伝わっています。
二重サッシ、風よけ室の設置、水道管の保温
希望者にスロープ設置、浴室のてすり追加

台風19号被災地の状況:宮城県丸森町

プレハブ型のみですべてエアコン、物置、カーテン、駐車場(1台のみ)つき。
家電は電子レンジがつくそうです。
1DK,2DK,3Kに談話室がつくところとつかない地区があります。

建設敷地名地名建設戸数集会所完了予定日
(談話室)
伊具高校グラウンド(不明)*注1あり12/19
旧丸森東中学校敷地(町有地)金山字長根63-129あり12/22
(株)ケーヒン丸森工場グラウンド(民有地)字寺内前51-4160あり12/20
旧丸森保育所敷地(町有地)字町西46-224なし12/22
旧和田保育所敷地(町有地)字和田西70-1ほか10以上なし12/25
館山公園(町有地)字大舘2丁目104-110以上あり12/25
計(第2弾)133以上(注2

by丸森町仮設住宅説明会(2019/12/8)配布資料をもとにPRSTFが編さん

注1:伊具高校グラウンドは当初予定でリストされていましたが、宮城県防災情報発表からは漏れていたため、最初の掲載ではリスト外としていましたが、着工建築中でした。

注2:2019/12/7現在寄せられた情報によると、仮設住宅入居希望者は183世帯分、ということです。今後増えるかもしれませんが、ひとまず宮城県発表分の情報をもとに世帯数を表記しておくことにしました。「だいたいこのくらいの規模」ととらえていただければ、と思います。

注目点)
大郷町と同じようですが若干違いがあるようです。
・寒さ対策:二重サッシ及び風除室の設置,水道管の保温 など
・高齢者対応:玄関や浴室に手すり設置(全戸),希望世帯にスロープ設置
・家電あり。電子レンジ支給。
入居希望者数と着工件数がほぼ同じなので、在宅避難者が「やっぱり入居希望」となった場合どうなるのか、不安がありそうです。建築するスペースと着工件数がきちきちだ、というようなことも伝わっています。

家電製品をつけてくれる長野県、ない茨城県・宮城県。がんばった丸森町

2019年12月4日現在、家電製品が仮設住宅につくか、つかないかは、県の予算設定によって大差がついています。長野県は被災者向けに家電支給のための予算をとり(1億円)、みなし仮設入居者へも対応している姿勢をみせています(ただし低所得者向け)。イオンリテールの民間支援とも重なり、入居について被災者の追加費用発生は極力抑えられています。

各県の対応状況は、総務省が総合フォーマットとして発行している「令和元年台風第 19 号による被災者の皆様への生活支援窓口案内」(ガイドブック) が県別に連絡先リストをまとめたうえで、それぞれ版を重ねています。ここに「家電」と検索してみて記載があったのは長野県のみでした。

長野県(令和元年 11 月 15 日<第5版>)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000650475.pdf

福島県(令和元年12月 5日 <第9版>)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000650762.pdf
宮城県(令和元年11月28日<第6版>)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000651161.pdf

栃木県(令和元年11月22日<第3版>)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000651152.pdf

丸森町は、仮設住宅建設では、ほかの地区に比べ大きく後れを取っています。すべての自治体が11月中に引き渡しているのに、最大で12月25日までかかるのです。が、その分だけ電子レンジ・物置・駐車スペースを提供したりと、一定の努力がされ、住民の追加負担を減らすことをしています。

「仮設住宅に家電」というイメージは日赤の支援にあった

「仮設住宅に家電」というイメージがあったのですが。。。。そのルーツは東日本大震災での日本赤十字社による支援でした。

日本赤十字社の報道発表資料で、この内容が記載されています。

東日本大震災:生活家電セットのお渡し8日14時からに決定
2011年4月6日
http://www.jrc.or.jp/press/110406_000477.html?fbclid=IwAR2e8dzlT9ka-ccEzpOkqXX1xd9EwniPlOm2GqTMB7oQanHwJtm2B0jGCl4

東日本大震災で被災した岩手県、宮城県、福島県などの仮設住宅に入居する7万世帯を対象に、世界から寄せられた支援金を原資に、以下の6つの家電を支給するものでした。

①洗濯機 ②冷蔵庫 ③テレビ ④炊飯器 ⑤電子レンジ ⑥電気ポット

家電の支給は日赤に寄せられる義援金?支援金?

家電セットは、日赤の支援ではまったくの別枠で、そのしくみは2011年8月26日発表の資料に詳しく記載されています。

生活家電セットの寄贈事業について
2011年8月26日
http://www.jrc.or.jp/information/110826_000587.html?fbclid=IwAR1l1SpSUYgxL8uVQcGbbdI4EEqrxuiliQSllcEVwC6W2KJb-JzrGXeXcsY

 

家電セットがほしい場合、日本赤十字社に要請すればいいのか?

調査していると、大きく分けて3つの方法が考えられます。

1.そもそも災害指定の段階で家電セット支給を国が予算化する
県別・地域別で格差が生じてしまう問題を解消するために、国がそもそも制度化し、予算化する、という案が一番わかりやすく効果的。しかし、災害規模が毎回変化するので、東日本大震災なみの災害が発生した時に予算規模が大きすぎるなどの懸念も残されます。2019年12月5日現在、これは制度化されていません。

ただし、災害復旧に関する補助金や助成金の中で、業務用として使っていた機器に対して補助するむねの制度では、100%支給でないものの、適用されている事例があります(例:グループ補助金における農作業用軽トラックへの補助など)12/7追記

2.県が予算化
市町村レベルでは毎年の予算組みすらままならない状況ゆえに、県が一括して支援に乗り出すケースが過去の事例でみられました。台風19号被災で仮設住宅を建築した3県の中では、(低所得者向けですが)支援に動き出したのは長野県でした。宮城県、茨城県は動かずです。

3.支援団体によるもの
日赤のケースでは、原資となった義援金、支援金がどのくらい集められたか、によって変化するのは、8月26日資料により明らかです。ゆえに、義援金、支援金の使途が明らかな場合、NPOや一般社団法人、企業によっても支援がなされることがある、ということで、家電がほしい場合には、一番可能性があるといえばあるかもしれません。ただし、企業はCSRでどこを重視しているか、その規模、公平性などから、日赤が行ったような6点セットの支給は難しいかもしれません。

ちなみに、家電量販店が10月に打ち出した被災者向け対応策は、一般販売よりもさらに割引をしてくれる、というものばかりですが、以下の通りです。

<ケーズデンキ>台風15号及び台風19号による被災者の皆様へ  2019/10/17
https://ssl4.eir-parts.net/doc/8282/tdnet/1757939/00.pdf
「ケーズデンキあんしんパスポート」のご提示で、通常販売価格から5%引を更に5%引で、10%値引に。2019/12/31まで

<EDION>台風19号により被災された方々へのお知らせ 2019/11/1
https://www.edion.co.jp/release/detail.php?id=1132&fbclid=IwAR17pYveatb2tRmbMV8FnkQiN24WNmRv3_ISGSYlUZivCsSnoITb8XGL6b8
10%オフ12/31まで

<ビックカメラ>「令和元年 台風15号・台風19号」被災者の方へお知らせ 2019/10/17
https://www.biccamera.com/bc/c/topics/strickenarea_assist/index.jsp?fbclid=IwAR3ni21aGkDTw-Yv3xRtqmD3AXmDhju8Ixw0iqylTtNJUV3jEuduX2lT-Zk
10%オフ2019/12/31まで

<SHARP>シャープ株式会社令和元年 台風第19号により被害を受けた当社製品の特別修理対応について2019年10月16日
https://jp.sharp/support/info/info_20191015.html?fbclid=IwAR2Kend92E4SpiRHM1ZQPWhNB9gCPsa3Bczt2L8tmc1Jdgi3D-D0WHKhVH8
修理、特別料金。詳細は問合せ。1/31まで

<パナソニック>令和元年台風第19号により被害を受けた当社製品の 「特別修理対応」 について2019/10/12
https://www.panasonic.com/jp/support/info/20191015.html?fbclid=IwAR0MqNP-B3roSA_YjT4EyFjeEpvzgyzx_GmRKTnKmjiYWGD9DSF9_ox98Vk
詳細は問合せ。1/30まで

<日立>令和元年台風第19号により被害を受けた日立家電製品の修理について
https://www.hitachi-gls.co.jp/disaster/201910a-kaden.html?fbclid=IwAR3JtTK9ijX5xscoZ6Wp78S7juIEgq3Y7yccumj4uWtaqb5nYajquhWTqSc
特別料金の程度は不明。家電の状態によるものと思われる。1/31まで

<オリンパス>令和元年台風第19号に伴う災害により被災したオリンパス映像製品の修理特別対応について2019年10月15日
https://cs.olympus-imaging.jp/jp/support/cs/info/2019/10/005/index.html
通常修理料金の 50 % にて対応させていただきます。
※ 消費税、送料・代引き手数料等には、割引は適用されません。

<ソニー>令和元年台風第19号に伴う災害により被災したソニー製品の修理対応について 2019年10月15日
https://www.sony.jp/support/info/sinfo191015.html
修理技術料(定額修理料金を含む)、液晶パネル・有機ELパネル部品代半額
※液晶パネル・有機ELパネル以外の部品代・送料・出張料は通常料金となります令和2年1月31日まで

<キヤノン>令和元年台風第19号にて被災したキヤノン製品の修理対応について2019年10月15日
https://cweb.canon.jp/e-support/info/191015typhoon.html
自社製品の修理を特別料金で受け付けるというもの。2020年4月30日(木)修理受付け分まで

<ドコモ>台風19号に伴う支援措置について-「災害時データ無制限モード」の期間を延長-2019年10月29日
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2019/10/29_02.html
災害時データ無制限利用がありました。 11/30まで
*携帯電話各社の対応が発表されています。キャリアによって確認してください。

<宮城ダイハツ>台風による被災者様向け新車購入支援のご案内 2019.11.02
https://miyagi-daihatsu.co.jp/info/post-11422/?fbclid=IwAR2LF9sZbhLXUNSWSqhysgrIe-xw3WlcjnBRNIK5iCBSy2-r_47szjq0qJg
10万円キャッシュバック*11月末日までの受注でした(※12月末までの車両登録が条件)

家電支給はないのか?岩手県の事例は岩手県社協が資金とりまとめをした

2016年ですが、岩手県を襲った台風10号で被災した岩泉町が、冷蔵庫、テレビ、炊飯器、こたつ、電気ポットをそろえた、という事例があります。

岩手県、家電提供へ支援金募る 台風10号で被災の岩泉町向け
by日経新聞 2016/10/29 13:22
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG29H21_Z21C16A0CC0000/?fbclid=IwAR0krbyQbOJ4SP910-tmm_uW7RcDTbjaTghdkx85SVv-3JtO6YOoBCAxFG4

 

まとめ:仮設住宅建築は即応性・家電支給は予算確保による

仮設住宅建築は、被災した3県でまちまちの内容になっていますが、工法の速さでプレハブが多いというのが調査していて判明しました。しかし、トレーラーハウスや木造などもありました。福島県は東日本大震災で使った仮設住宅を再度活用することで、新築をしなかったですね。

東日本大震災のときの日赤の支援規模が大きすぎた影響で、「仮設住宅には家電」というイメージがつきましたが、それはすべて支援金によるものでした。ゆえに標準でついているという考え方は誤りです。

住宅建築ではエアコンは標準装備です。これはみなし仮設の公営住宅入居者などとの公平性維持の観点で設置されたのは想像できますね。駐車場があったり、高齢者対応があったりは、新築の建築スペースによって違いが出ている印象があります。

家電セットが仮設住宅についているかどうかは、対応がまったくわかれたように見えます。長野県は1億円の予算を組んで低所得者向けですが、家電セットを支給する対応を取ったのに対し、宮城県、茨城県はそういう策すら立てていません。企業の支援も地域によってまちまちで、長野県でのイオンリテールの活動がひときわ光っています。

家電セットがないことを被災者はあきらめてさらに自己負担をしなければいけないのでしょうか。2016年の台風16号被災をした岩手県岩泉町では、岩手県社協がとりまとめをして資金を確保し、提供に結びついたケースがあります。制度や予算化など、市町村、県、国にまとめて要望を上げることで、もしかしたら予算がつくかもしれません。仮設住宅整備で大きく後れをとってしまっている丸森町では、電子レンジも支給される、と最新の情報が入りました。今後も支援金の集まり状況などで負担が減るような何かが提供されるのかな、と期待が持てますが、要望ありきではないでしょうか(ゆえに理論的に要望をまとめ、提言をし続ける必要がある)。

今回の記事まとめには、複数の有志による協力の賜物でした。ご協力いただいた各位にはお礼申し上げます。

 

その他参考URL

内閣府防災情報:5.応急仮設住宅
http://www.bousai.go.jp/taisaku/pdf/sumai/sumai_5.pdf

ウィキペディア:仮設住宅
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%AE%E8%A8%AD%E4%BD%8F%E5%AE%85

一般社団法人プレハブ建築協会:災害への取り組み
https://www.purekyo.or.jp/measures/index.html

SUUMOジャーナル「福島ではなぜ、6000戸以上の木造仮設住宅を建てることができたのか?」by 佐藤 由紀子 2017年8月31日 (木)
https://suumo.jp/journal/2017/08/31/140043/

LIFULHOMES PRESS 「災害後の住まいとなる応急仮設住宅の制度とその実状とは?」
by 椎名前太 2016年 11月17日 11時05分 住宅ジャーナリスト・宅地建物取引士
https://www.homes.co.jp/cont/press/rent/rent_00359/

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